こんにちは、「カミナシ 従業員」開発チームの a2 (@Atsuhiro_tim) です。
re:Invent については、弊社含め多くの企業のセッションレポートを目にしていることと思います。
re:Invent は新サービス発表のある基調講演や、実際に手を動かしてサービスを触れるセッションへの参加などがメインコンテンツですが、ラスベガスに一週間滞在する間、それらが全てではありません。異国に行くこと自体や、セッション以外にも面白いアクティビティなどがあります。
今回は、そういったセッション以外の側面にスポットを当ててみたいと思います。ゆるい記事なので、すきま時間に読んでいただければと思います。
Uber やチップなど、現地ならではの物から刺激を得る
やはり日本から出るので、文化の違いを感じる点は re:Invent 参加の面白さの一つです。
ラスベガスの空港についてからホテルまでは Uber を使うのがおすすめです。日本では Uber はもっぱら Uber Eats のことを指しますが、本来 Uber は配車アプリです。
めちゃめちゃ便利ですし、一度使えば日本にも欲しいな〜と思うようになります。タクシーが法外な請求をしたりする、犯罪に巻き込まれるなど、社会的背景を知っていると、ソフトウェアを直に体験するだけでなく背景の状況も踏まえて理解できていいです。
また、日本と違ってわかりやすいのはチップ文化です。親切にしてもらったらチップを渡す、と言われますが、正直よくわからない、という人がほとんどだと思います。私は都度相場を調べて渡します。チップ文化の功罪が至る所に見られるので、これもまた議論したくなります。
このように、文化の違う環境にいくことで受け取る刺激は、視野を広げるきっかけになったり、相手の視点でものを考えることの重要性を考えさせられます。(筆者は、留学を通してこういった経験をしたのですが、旅行ではない形で現地で一定期間過ごすという点で、近しいと思います。)
カミナシではエンジニアも工場などの現場に訪問させていただいて一次情報を得ます。自分の世界にとどまらず、知らない世界に飛び込んで解像度を上げるプロセスには似たものを感じます。
会場のご飯で物価高を乗り切る
アメリカはインフレと物価高が問題になっており、日本から参加する我々は円安とのダブルパンチです。水のペットボトルが 500 ~ 800 円 *1して、ファストフードを食べても安くても 2500 円 *2 はします。
re:Invent 会期中はケータリングのような朝食と昼食が出ます。でかいホール会場でビュッフェ形式で、好きなものを食べられます。朝ごはんは 7-9 時なので、頑張って早起きして朝食、セッションの合間を縫って昼食、という形で飢えをしのぎます。さながら新歓で食費を浮かす大学一年生です。
舌の肥えた日本の方には美味しくないと言う人もいますが、日本のご飯がおいしすぎるだけです。アメリカで無料で(実際にはチケット代に含まれますが)いただけるご飯だったら最上級と言えます。
文句を言うのではなくむしろ日本のご飯の美味しさに感謝しましょう。ちなみに、セッションで忙しい人向けに取ってすぐ移動できるお弁当もあるのですが、こちらは美味しくないこともあります(エェ…)
おやつ時などは甘いお菓子がホテルの廊下に置かれます。私はお菓子を食べないので、コーヒーだけ飲みましたが、お昼を逃した人はそれでお腹を満たしたりするようです。
移動でダイエット
ラスベガスで開催される re:Invent ですが、大通り沿いに点在する6つのホテルのイベント会場で行われます。シャトルバスを使わないといけないくらいにホテル間が遠く、東京の山手線に点在する会場を行き来するくらいの時間がかかります。
セッションも星の数ほど開催されるので、移動時間を考えつつ行きたいセッションを選びます。ナップサック問題を解かされている気分です。
ホテル自体も巨大なので、同じ会場であっても移動に時間はかかりますし、セッションを予約していても、10分前に並んでいないと予約が無効になってしまうので、セッション間が30分だと間に合わなかったりします。余談ですが、ご飯も終了10分前には片付けを始められてしまうので注意です。7-9時と書かれていたら 8:30 には食べ始めることをお勧めします。
また、泊まっているホテルがセッション会場ではない場合は、シャトルが出ていないのでホテルから会場までは歩く必要があります。
私は最寄りの会場まで徒歩 20 分のホテルに泊まっていたので、会場での移動も含めて毎日少なくとも1時間は歩きますし、セッションの組み方次第で半日は移動に使ったりもします。リモートワーク中心のエンジニアにはいい運動です。
本場のパーリーナイト
朝と昼が出るなら、夜はどうなんだと思われたでしょうか。
夜は、re:Invent に参加しているスポンサー企業が連日パーティーを開催しており、そこに参加するとご飯が出てくることがあります。毎晩のように色々な企業がパーティーを主催していると思うと、不思議な世界です。
企業主催だからといってその企業の人に挨拶する・されるなどはなく、ただ会場に行って re:Invent のバッジをスキャンすれば、あとはパーティーです。企業はリードを獲得できればそれでいい、ということのようです。
パーティーの内容はスポンサー企業に大きく依存しますが、私が今年参加した二つのパーティーはどちらも純然たるナイトクラブで、DJ が爆音でフロアを盛り上げていました。ズッチズッチってやつです。
懇親会のような、色々な人と交流することを期待していましたが、音楽が爆音なので会話は全くできませんでした。EDM は好きなんですが、クラブで飛び跳ねるタイプではないので、ご飯だけ食べて帰りました。ただ飯おじさんっていわないでください、何が正解なのかわからないんです。
来年も re:Invent に参加できたら、夜はクラブじゃないやつを探したいと思います。
企業主催のパーティーが全てではなく、個人レベルで集まってご飯を食べるケースも多いようです。
私は知り合いはいないのですが、弊社 CTO や今回登壇した西川さんが知り合いの方とのご飯に誘ってくださるので、お話しできました。お二人の登壇動画はこちらです
夜に限らず、ランチやセッションで他の参加者と交流できるのが、re:Invent の醍醐味の一つです。AWS はソフトウェアサービス以外にも幅広い業種、ビジネスに向けてサービス展開しているので、参加者の背景も様々で、全く視点の違う話が聞けたりするのも面白かったです。
Expo でお土産集め
スポンサーがブースを出展する展示会 (expo) もやっています。各社工夫をこらしたノベルティを配布しており、人によってはお土産にしたり、Tシャツや靴下をここで現地調達したりするらしいです(ほんとかよ)。
Las Vegas と書かれたTシャツを買うよりも Expo のお土産の方が喜ばれますし、お財布にも優しいのでありがたく頂戴しています。
いろいろな企業のビジネスやサービスが見られるので、グローバルでどんなスタートアップがあるのか、どんなビジネスが勢いがあるのか、等もみられて面白いです。
スポーツハブ
会期中通してスポーツを楽しめる会場もあります。テクノロジーを使ったスポーツの何かだったり、シンプルに卓球ができる場所、だったりします。自由参加、出入り自由の体育祭、みたいなかんじでしょうか。
混んでたので今年は行きませんでした笑
写真は他のメンバーからいただきました↓
有名DJが来る re:Play
4日目の夜は最後の夜で、 AWS re:Play と言う名の AWS 主催の大規模パーティーイベントがあります。屋外の広い場所に巨大なテントを立てて、パーティーを開催します。Datadog の巨大滑り台があったり、アメリカで流行ってるけど日本で見たことない謎のゲームがあったり、テクノロジーが絡んだり絡まなかったりするコンテンツがたくさんあります。
目玉は DJ を招いて行うライブで、Spotify で グローバル Top 50 ばかり聞いてる私でも知っている有名な人が来てズッチズッチしてくれます。 本当に有名な方で、普通にライブを開催すればチケット完売、遠くから眺めるだけの DJ を、目の前でみることができます。
今年は Zedd と Weezer, 去年は Major Lazer でした。
観光は時間がない、カジノはまぁ
会期中はセッションと移動で時間がありませんし、ブログも書くならパーティーに行く時間もありません。
ということで、正直そんなに観光の時間はないのですが、前後の日程に余裕があるなら、観光に行けます。
私はカナダに留学していた頃に一度ラスベガスに旅行で来ていますが、グランドキャニオンはおすすめです。英語が話せるなら現地のツアーを予約して行くのがお値打ちでおすすめです。
ラスベガス内だと Sphere も1-2時間程度でいけておすすめです。Sphere は指向性スピーカーを体験できたり、もはや現実と区別がつかない解像度のスクリーンなど、技術好きなら感動します。
カジノはどこのホテルにも必ずあるので、お金を溶かして待ち合わせやセッションの間の時間を潰す人もいるようです。今年は潰す時間がなかったので $20 失っただけでした。やりたい人は現金かデビットカード、あるいはキャッシングができるカードを忘れずに、あとほどほどに。
その他、参加者向けに注意点
フライト・飛行機
アメリカで開催されるので、当然飛行機に乗って現地に行く必要があります。日本からラスベガスへの直行便はないので、アメリカのどこかの国際空港を経由することがほとんどだと思います。
チケットを取るのが遅いと、良く分からないルートで、かつ値段も高くなるので注意してください。
今年は行きはミネアポリス経由で、計20時間、帰りは夜中にシアトルに移動して一泊して翌朝に日本に帰る旅程でした。昨年はロサンゼルス経由、トランジットは3時間程度だったのに比べるとかなりきつかったです。
現地時間の夜に到着して、ホテルについたらそのまま寝れるのがおすすめです。現地時間の朝について、時差ぼけと移動疲れを抱えたままなのはしんどいです。
日本の治安は世界一なので、その基準で考えてはいけない
ラスベガスは夜も出歩けますが、アメリカであること忘れてはいけません。荷物を体から離せばなくなりますし、財布は落としたら返ってきません。
ストリップ(大通り)から一歩でも脇道に入れば強盗にあっても文句は言えません。
夜のパーティーに参加したら、安全のために Uber を利用するのも良いと思います。
夜はできれば複数人で行動する、ストリップとホテル以外にはできるだけ立ち入らない、節度を守って楽しく学びましょう。
おわりに
遊んでるんじゃない?と言われかねない話もありますが、あくまでセッション”以外” にスポットを当てた話です。
大半の時間は移動して勉強していましたからね!
カミナシではグランドキャニオンに感動してしまうソフトウェアエンジニアを募集しています。ご応募お待ちしております!