ソフトウェアエンジニアの鈴木(@szk3)です。この記事は re:Invent の現地 ラスベガス からお届けしています。
唐突ですが、re:Invent 2023 にて行われた AWS GameDay Championships 2023 というグローバルな舞台で優勝🥇することができました
\ やったー 🙌 /
ということで 本記事では、現地でGameDayに参加する際の知見をシェアしたいと思います。
本文に行く前に最初にお伝えしておくと、GameDayに参加する誓約としてゲーム内容の共有は禁止されていますので、どんなゲームだったのかについては触れませんのでご了承ください。
この記事が、今後 ラスベガスでGameDayに参加してみたい!と思っている方の参考になれば幸いです。
ではでは、早速いってみよー
AWS GameDay とは
まずは、そもそもGameDayとは何なのか?についてです。
ref: https://aws.amazon.com/jp/buildon/gamedays/championships/
公式サイトによると 以下のように記述されています。
AWS GameDay is a gamified learning event that challenges participants to use AWS solutions to solve real-world technical problems in a team-based setting. Unlike traditional workshops, GameDays are open-ended and non-prescriptive, giving participants the freedom to explore, and think outside the box.
“AWS GameDayとは、参加者がAWSソリューションを使ってチームベースで現実世界の技術的な問題を解決することに挑戦する、ゲーム化された学習イベントです。従来のワークショップとは異なり、GameDayはオープンエンドで規定がないため、参加者は自由に探求し、既成概念にとらわれずに考えることができます。”
ざっくりまとめると、AWSリソースを使った問題をチームで解いて、参加チームの点数を競いあうイベントになります。
今回のre:Invent 2023ではいくつかのGameDayが開催されていますが、自分が優勝したのは「Building F.O.C.U.S. - First and Only Cloudy Unicorn Socialnet」というGameDayでした。
ref: https://aws.amazon.com/jp/buildon/gamedays/championships/
こちらが紹介文になります。
Have you ever built a full social media platform in just a few hours? Our unicorns have been asking for a community app for a long time, and we need you to deliver it! Join us in building F.O.C.U.S., the first and only "Unicorn Socialnet", a cloud-based, serverless micro-frontend on AWS Amplify. This platform boasts features spanning social networking, content moderation, location tracking, and even image generation through generative AI. This session also features a quest from Datadog about detecting and mitigating security risks. A laptop is required; basic coding skills will also be helpful to hit the ground running.
つまり、このGameDayは 「ソーシャルメディア・プラットフォームを構築することを目的に、AWS Amplify、生成AI、Datadog などを駆使するゲーム」だということがわかります。
GameDayの紹介文は「自分が楽しめるのかどうか?」の判断につながるので、目を通しておくことをおすすめします。
知り合いとチームを組んで出場できますか?
チームは、参加受付時に説明すれば一緒に組んで参加することは可能です。もちろん一人で行ってもランダムにチームを組んでくれます。
知り合いとチームを組むと、安心感を持って GameDay に参加することができます。
一人で参加すると、その場で初めて会った人とチームを組むことになりますのでちょっと不安になるかもしれません。
日本出身の方と同じテーブルになることもありますが、参加人数的にも英語圏の方が多いので、殆どの場合は日本出身以外の方とチームを組むことになります。
これは個人的な感想ですが、職場の仲間など普段の距離が近い人と参加するほど、GameDayが終わった後の感想は「くやしい!」に傾くことが多い気がします。
逆に、完全にソロで参加して、他のチームメンバーが全員海外のエンジニアだったりすると、終わった後の感想は「楽しかった!」に傾くことが多い気がします。
どちらのスタイルもPros/Consあるので一概にどちらが良いとは言えませんが、迷ったらソロでの参加パターンをおすすめします。
海外のエンジニアから「Hey man! Great work 👍」とか笑顔で言われるとめちゃくちゃ嬉しいですよ!
とはいえ、英語のコミュニケーションがめっちゃ不安です
非常に良くわかります、自分も英語に対しての自信が欠片もないのでめちゃくちゃ不安になります。
不安なりに英語学習アプリなどで多少訓練していますが、そういった教材の発音はかなり発音もきれいでスピードも適切であり、聞き取りやすくできています。
ですが、現場ではこっちのことはおかまいなしにマシンガンのように話しかけられます。そうすると、まったく何を言ってるか理解できません。そして、何を言ってるかわからないと、更に自信がなくなり、こちらから話しかける音量は小さくなりトーンも暗めになります。そうすると、相手も「???」状態になる悪循環に陥りかねません。
そこで、おすすめなのは、会話についていけないと思ったら相手に「英語が得意ではないことをしっかり伝える」ことです。
そうすると大抵の場合は、簡単な言葉に言い換えてくれたり、ゆっくり話してくれたりします。また、DeepL、Google翻訳、Otter.aiなどテクノロジーで解決できる部分もあるでしょうし、画面を見ながら指差しで意思疎通することも可能です。
今回も、ちょっと早いコミュニケーションについていけなくなったタイミングで、チームメンバーにあまり英語が得意ではないことを伝えていたので、問題に行き詰まっても一緒に画面を見ながら作業して解決することができました。
ここまで読んで英語ができなくても大丈夫なんだ!と思われたかもですが、そんなことはないです。
英語ができなくてもよいという話ではなく、"英語でのコミュニケーションをあきらめない姿勢が大事"という話になります。
優勝できた勝因はなんですか?
運がよかったからですね(笑)
半分冗談ですが、半分本当です。
GameDayは本来学習型のイベントなので、普段触れないAWSリソースや知らない知識を得ながら楽しむことが主な目的になります。そのため同僚とチームを組んで優勝を狙いに行くような場合を除いて、順位はあくまでも副次的な結果に過ぎません。
チーム組みについては不確実性が高いため運の要素が強いです。最大で4名のチームになるはずが早期で離脱する方がいたり、そもそも3人しかいないパターンなど、人数的な優位差が生まれるみたいなのは少なからずあると思います。また、当然各メンバーごとのスキルのバラツキも不確実性が高いです。
今回組んだチームは、各メンバーひとりひとりのAWSへの理解度が高く、4人それぞれが個別に課題に取り組み、並列にタスクをこなしていけたので、結果的にチーム全体の作業スピードが早くなり、それが勝因のひとつになったのでは?と考えています。
本当はもっと秘訣があるんじゃないですか?
そうですか、そんなに知りたいですか。
... では教えましょう。
実は Amazon Q に、どうやったら優勝できるかを聞いていました(笑)
自分が優勝できたのはこれのおかげですね 🙌
詳しくは先日公開したブログに全部書いてありますので、ぜひぜひGameDayで優勝を狙っている方にシェアしてあげてください!
kaminashi-developer.hatenablog.jp
まとめ
これで、ラスベガスでのGameDayの参加準備は整いましたね!
ポイントをおさらいしておきましょう。
- 参加するGameDayの説明は事前に読んでおこう
- 参加スタイルは自由だけど、せっかく海外に来てるならソロ参加が学びが大きい
- 英語でのコミュニケーションをあきらめない
- GameDayは学習型イベントなので、普段触らない機能を楽しもう
- 勝ち負けにこだわるなら、Amazon Q に優勝の秘訣を聞こう(笑)
ではでは、またどこかのGameDayでお会いしましょう!