こんにちは!カミナシで Engineering Manager をしております Keeth こと桑原です.今年もカミナシ社で11/14-15 の2日間,開発合宿を開催しましたので今回はそのレポートとなります!
開催概要
- 日程:11月14日 12:30 〜 11月15日 15:30
- 場所:熱海
- 参加者:エンジニア21名(内,リモート参加者2名)
※カミナシに在籍しているエンジニアは合計30名ちょっといます
今回の開発合宿のコンセプトとしては,
チームを超えた交流・親睦を深めることでお互いを知る
としました.
現在のカミナシはマルチプロダクト戦略に舵を切っており,プロダクト毎にチームがパキッと分かれております.そのため,横の連携やノウハウ,情報の共有の重要性を強く感じるようになりました.またエンジニアメンバーも増えてきたことにより,話したことのない人も増えております.
このような背景から,「相互理解」と「チーム間交流」を最大の目的としました.互いを知り,チームの壁を超えメンバー間の関係性を深めることが,今後のカミナシのエンジニア組織の成長にとって不可欠な要素だと考えています.この合宿を通じて、これまで接点の少なかったメンバー同士が交流し,互いの視点や経験を共有する.そんな貴重な機会を創出したいと考え,このコンセプトに至りました.
今回の会場
ハートピア熱海|熱海伊豆山温泉リゾートホテル さんをお借りしました.
宿泊施設に加え,会議室(別途料金),Wi-Fi 完備,プロジェクター・スクリーン・延長ケーブル(別途料金)のレンタル可,ということで,環境としては全く申し分なく,とても快適に過ごせました!午前中であればモーニングコーヒーも無料で飲めます!ハートピア熱海さん,この度はお世話になりました.ありがとうございました!
タイムテーブルとコンテンツ
今回のプログラムは以下です.先程のコンセプトから,コンテンツはなるべくワークショップを多めにしました.
時間 | 項目 |
---|---|
1日目 | |
11:30 | 会場 |
11:30 - 12:30 | 昼食など |
12:30 - 13:00 | チェックイン |
13:00 - 14:30 | スクラムワークショップ(前半) |
休憩 | |
- 17:00 | スクラムワークショップ(後半) |
自由時間 | |
18:00 | 夕食 + 乾杯 |
20:00 | 夜のLT会 |
22:00 | 解散,就寝 |
2日目 | |
10:00 | ブログ執筆タイム |
12:00 | 昼食 |
13:00 | システムアーキテクチャ大喜利 |
14:00 | 全社共有会「カミナシステーション」 |
15:00 | チェックアウト,解散 |
Day1.
スクラムワークショップ
今回はこのワークショップに時間の大半を割きました(約4時間!).目的は「現実のスプリントをものすごく短い時間で体験して “スクラムの原理” に触れる」ことです.参加者を3チームに分け以下のことを行っていただきました.
「プロダクトのペーパープロトタイプを作る」
- テーマはチームの自由
- 例:
- カミナシにあったら嬉しいプロダクトや事業
- 自分たちの趣味の延長線上の何か
- 例:
- 狙い
- 決まった時間内に成果を出す
- 成果をとにかく意識してください
- 自律的なチームとして協働する
- 各自の前のめりな参加を期待します
- 決まった時間内に成果を出す
またレギュレーションは以下のように定めました.普段話さないメンバーとの交流,相互理解のため,なるべく制約を与えずお互いの自由な発想を期待しました.
- どんなプロトタイプであるべきかも細かく決めません
- 模造紙と付箋,ペンを用意するのでその上で表現してください
- 紙芝居的なもの
- 小説的なもの(?)
- 注意
- アプリとして独立できる程度の大きさ・広がりがあるのが望ましい(カミナシの既存プロダクトの具体的な機能改善にとどまってしまうとやや企画倒れ)
- スプリント(以下を3スプリント)
- (3分)プランニング
- (20分)作業
- (15分)スプリントレビュー
- 1チームあたり3分
- デモ
- ワイガヤスレをチームごとに立ててQ&A
- 1チームあたり3分
- (5分)レトロスペクティブ
本ワークショップの企画者であるふらださん(@flada_auxv)からここまでをイントロダクションでお話した後,大事なお話が共有されワークショップが開始しました.
改めて,今回は短時間でプロダクトアイデアを形にしつつ,スクラムの原理に触れるという挑戦的な体験をしましたが,各チームとても有意義な体験ができたようです.奇抜な発想のサービスや,ガッツリ現実的かつVCから出資をできそうなアイディアのプロダクトもあり,充実したワークショップになったと思います!最後の全体振り返り・共有のターンでも,今後のプロダクト開発に繋げられるような観点や学びがあった,などの声も出ました.しかし,実現性を考えないアイデア出しは楽しいですね!
この後の自由時間でお風呂に行ったり,外に散歩しに行ったり,ポケモンカードバトルに勤しんだり,先に持ってきたお酒で0次会をしたりと,各々まさに自由に時間を過ごしていました.私はポケモンカードバトルを横で眺めましたが,一気に興味が湧いてしまいました(笑)
夕食,夜のLT会
夕食は宴会場を一部屋貸し切ってみんなでワイワイ飲みながら喋りつつ,豪華なお食事に皆さん舌鼓を打ったご様子.
お腹を満たしたところでサクッと夜の LT 会に移動.ある意味お待ちかねの LT 会です.今回は事前に社内で LT 登壇を公募しつつ,数名の比較的最近入社した方に,自己紹介の意味も含めバイネームで登壇していただきました!合計10本の LT が行われましたが,運営がタイムマネジメントに失敗し,最後の LT が終わったのが22:45 と,だいぶ夜遅くまで伸びてしまいました(笑)
夜に,しかもお酒も入ってリラックスした雰囲気の中での LT でもあり,皆さん楽しめたようです.ノーテーマで公募したので,話が多岐にわたったのも楽しかった要因だと思います.これは次回も夜は LT 会やりたいなと.
Day2.
ブログ執筆タイム
この企画は今回唯一のもくもく会で,各自が書こうと思っていたブログや note をこの機会に書いてしまおう!というものです.カミナシでは エンジニアのブログを絶やさない会
という非公式(?)会がありまして,その会長のまなぶさん(@manabusakai)が隙あらばいい感じに「ブログを書け」という圧をかけてくるのですが,場を用意することで書くしかなくなれば書くだろうと予想して,一枠設けた形です!
会議室ではなく,景色が良い,5階展望ラウンジで書いているメンバーもちらほらいました.この場で一本ブログを書ききったメンバーもいたりと,各自だいぶ筆が進んだようで何よりです.今月来月のカミナシの発信をお楽しみにください!
アーキテクチャ大喜利
こちらは,もし時間があまればということを考慮した企画で,いくつかのチームに分かれ, お題に適したアーキテクチャを考える
という簡単なものです.時間の関係上1問だけしかできなかったですが,今回のお題は「大規模通知システム」
A社は世界中で数千万台以上のデバイスを展開しています。 これまでデバイスはサーバーと接続され、データ収集やファームウェアアップデート、サーバーへの設定データ保存・参照などを行なっていましたが、さらなる事業展開のためにデバイスへのプッシュ通知を行いたいと考えています。以下の要件を満たす通知システムをAWSで構成してください。 - デバイスとサーバー間の通知はHTTP/2の双方向通信で実装される - 通知の発行元はサーバーのみで、デバイス間のP2P通知はない - 上記の理由から、デバイスがアクティブ状態である限りサーバーと常時接続されいつでも通知を受け取れる状態にしたい - 通知頻度は最大で数十回/日/台を考えている - 通知のメッセージサイズは最大でも数KB
というものでした.知っている方は予想できたかもしれませんが,これは元ネタがありまして,今年の AWS Summit Japanでニンテンドーシステムズ株式会社から発表されていた通知システムからインスパイアを受けて作問しました.
時短ということもあり,各チーム皆さんまさにアーキテクチャ設計で大喜利しており,運営側は大爆笑しました(笑)ちなみに一番笑ったのは まずEC2 を数千万台用意します
の一言ですね.シンプルにサーバーを横並びし対応するというもので,IP アドレス足りるの?など実現性はほぼないとは思いますが,そこは大喜利なので楽しめたかなと.
ただこの企画は真面目に時間取って行っても良かったなーと後から振り返って感じました.各メンバーの強みがわかったり,知見の共有や学びの機会にもなることが期待できますので,これは次回も検討したいと思います!
まとめ
今回のコンセプトである「チームを超えた交流・親睦を深めることでお互いを知る」は達成できたと確信しています!また,終了後のアンケートでも概ね大満足のお言葉もいただけました.
いくつか次回につながるフィードバックもいただきましたのでピックアップします.
- アクセスがよく、海が見え、普段の場所から離れた感じもありました。ちょうどよい距離感でした!新幹線1本で行けるのが手軽で良かったです。
- スクラムワークショップについて:プロダクトビジョンを詰めることの重要性を感じた。ビジョンの実現のための How はいくらでもあるという部分は普段からも意識しようと思った
- LT 会について:会場の雰囲気がしっかりしすぎたかも。特に席配置が椅子だけ前に詰めて後ろはガヤスペースみたいなのが良かったかも
- ブログ執筆について:みんなで書くと筆が進むのを再認識,時間取ると書く人多いんだなーと。走り出しの部分だけでも、強制的に時間をとってやる、というのはいいと思った(腰を上げるのが一番辛い)
運営の最大の反省は,全体集合写真を撮らなかったことですね…次回は必ず撮影します!
キックオフから紆余曲折があり,実に8ヶ月が過ぎての開催となりましたが,無事大成功で追えることができ,運営冥利に尽きます.また来年以降も開催はしたいお気持ちはありますので,今回の反省や振り返りを踏まえ,次回も実のある合宿をしていきたいと思います!
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